「流水紋」は、水の流れる様子を文様化したもので、古くは弥生時代の銅鐸〈ドウタク〉に見られます。日本には水を主題にする文様は多く、様々な形で表わされていますが、流水には、風景や草花を添えて用いているものが多数あります。
「人生は水の流れの如き儚く美しいもの・・・。」そんな想いから、人は生きる全ての瞬間を大切にすべきであるという考え方があります。また、「流水紋」は蛇行した川を流れていく水を模した意匠であり、水の浄化力が、災いの根を浄化して福を招くとされています。
また、菊は日本人にもっとも親しまれている柄の一つです。菊は花びらが放射線状に整っているため太陽になぞられ百花中最上位にランクされています。菊は中国においても大変好まれた花の一つで、漢代以降漢方薬の一つとして用いられました。当時の神仙思想とのつながりから不老不死延命長寿の漢方薬とされ、その名残として重陽の節会に菊を眺め菊酒を飲む習慣が残っています。このことから不老不死 延命長寿 無病息災 邪気払いの意味があります。
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